日本語コラム

東洋のエクササイズ

東洋のエクササイズ

Justin A.

日本に引っ越すときは、電車の定期券の取得や、地元の役所で住民登録をするなど、身の回りのことを整える必要がありますが、私の最優先事項はジムに入会することでした。しかし、アメリカと比べると日本のマナーやジムでの活動はかなり違います。

まず、屋内で履く靴に気をつけるべきです。外で使っているスニーカーや泥が付いている靴で、ジムに入ってはいけません。きれいな環境で運動を続けるために、そのルールを守るべきです。

次に気づくのは静寂です。唯一の音がトレッドミルの騒音とアメリカン・ポップのBGMで、筋トレや運動することは個人活動のように見えます。おしゃべりは全く悪いわけではありませんが、騒いだり大声でベラベラと話すことには注意が必要です。

最後に「女性専用」セクションを初めて見たときは、びっくりしました。もちろんこれは関東や関西の女性専用車両など他の場合にも見られます。このシステムは西洋でも役立つかもしれません。

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Exercise in the East

Justin A.

When moving to Japan, it’s necessary to get your affairs in order; whether it’s acquiring your train pass or registering your residence at the local shiyakusho. My priority was finding a gym to join. I was already aware of a few customs such as the tattoo taboo, and with Japan’s long-standing reputation for cleanliness and public order I should have expected some curveballs, but my nearly 10 years of gym experience mattered little when I stepped foot into my first Japanese one.

The first difference you will notice is that your shoes will likely not suffice. There are outdoor shoes and there are indoor shoes and being seen walking in with your “indoor shoes” will give staff every reason to stop you. If you come unprepared (as I did) there are usually indoor shoes for you to rent for a small fee. Of course, only after you get a day pass from the vending machine in the lobby (Japan loves their vending machines).

The second thing you will notice is the silence. I own a shirt from my former gym in Northern Colorado that reads “clangin’ and bangin’”; however, it very clear that if there is any “clangin’” or “bangin’” done, you will gently be asked to leave. With the only sound being the hum of treadmills and the background ambience of American Pop, exercise appears to be an individual activity. In America it’s not uncommon to see groups of two, three, or even 4 people treat the weightroom as an expensive hangout spot where you can occasionally lift weights but that is only another way to ensure you get sent on your way (outdoor shoes and all).

The final element of a Japanese gym that was most surprising is something that is both amazing and upsetting. There is the old saying that if a rule exists, it is because someone behaved in such a way to warrant its existence. I believe this is the reason for the “Female Only” section at the gym. Complete with most of the amenities as the coed section, this is a system that the West might benefit from. Of course, this phenomenon can be seen in other cases such as the female only train cars seen around the Kanto and Kansai areas. Twenty pounds weigh the same in America and Japan, but considering culture, they couldn’t be more different. Even though I struggle with self-conscious thoughts of being too noisy with every exhale or accidental metallic clank of the machine, I’ve grown accustomed to the gym culture. I can only hope that when I return to the United States, I can find a gym at least as clean!

七五三

来る11月15日は、七五三。子どもの健やかな成長を祝って、その名の通り3歳・5歳・7歳の節目に行われる行事です。

七五三の由来には諸説ありますが、平安時代の頃から宮中で行われていた3つの儀式が基になっているそうです。

  • 3歳:「髪置(かみおき)」 男女ともに髪を伸ばし始める

  • 5歳:「袴着(はかまぎ)」 男の子は袴を着始める

  • 7歳:「帯解(おびとき)」 女の子は帯を締める着物を着始める

当時は医療や衛生面の問題から子どもの死亡率が高く、7歳になるまでは神のうち(神の子)として扱われ、7歳から現世で一人前であると認められていました。

祝う年齢には、奇数を縁起の良い数と説いている中国の「陰陽五行説」が関係しているとも言われており、「3歳で言葉を理解し、5歳で知恵がつき、7歳で乳歯が生え替わる」という成長の節目とされていました。

七五三に欠かせないアイテムといえば、千歳飴。長寿を意味する鶴亀や、健康を祈って松竹梅などが描かれた袋に入っており、長細い形と紅白の色が特徴の飴です。江戸時代に浅草の飴屋さんがお宮参りの際のお土産として売り始めたのがはじまりとされており、この飴のように長く元気に育って欲しいという願いが込められています。実は、サイズが“直径15㎜、長さ1m以内”と決められているそうで、そのほかはニセモノだと言う方も...購入の際にチェックしてみて下さい。

11月15日である理由には、鬼を心配せず外出できる「鬼宿日」、徳川綱吉が長男の健康を祈った日、家業をつかさどる神々を祭る「霜月祭りの日」、旧暦での満月の日...など諸説あります。現代では10月下旬から11月下旬までに行うのが一般的で、お天気や家族の都合に合わせて行う方が多いようです。ご親戚も含めて集まりやすい日にお祝いできるといいですね。

お盆

日本では8月13日から16日まで、多くの学校・企業等がお盆休みでしたね。祝日である山の日(8月11日)と有休を駆使して、6日から11連休にされた方も多いのではないでしょうか。ご存じの通り、お盆は亡くなられた方やご先祖様が、あの世(浄土)からこの世(現世)に戻ってくる期間であり、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれます。これは仏教の「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経に由来しており、実は宗派や地域によってお盆の時期や慣習は様々です。我が家では親戚一同で食事を共にした後お墓参りに行き、お寺のロウソクから提灯に火を移し、それを家の仏壇に届けるのが一連行事でした。道中で感じた、提灯の柔らかい明かり、夏の夜風、虫の鳴き声が、今でも幼少期の思い出としてはっきり覚えています。また、子どもの頃は精霊馬と精霊牛(爪楊枝や割り箸を脚に見立てて、胡瓜と茄子で作ったお供えもの)を知らず、物珍しそうに見ていたような気がします。精霊馬は、ご先祖様にいち早くこの世へたどり着いてほしいという願いが込められており、精霊牛は、名残り惜しい気持ちを込めて、ゆっくりあの世へ帰っていただきたいという意味があるとのこと。

法要だけでなく、盆踊りもご先祖様を供養する大切な行事。国の重要無形民俗文化財となっている長野県の「新野の盆踊り」、富山県の「おわら風の盆」など、一生に一度は訪れてみたいものです。

一方、沖縄県では今も旧暦の7月13日~15日にお盆が行われるため、年によって日付が変動します(今年は8月10日~12日)。法要の仕方も独特で、ウチカビというあの世で使うためのお金を送り火のように燃やします。これには、あの世でご先祖様が貧相な思いをしないようにとの意味が込められているとのこと。他にもサトウキビをお供えしたり、重箱料理の供え物「ウサンミ」や沖縄の炊き込みご飯「ジューシー」などを食べたりします。日本で生まれ育ったとは言え、まだまだ知らない日本の姿がたくさんありますね。皆さんの地域・ご家族はどんなふうにお盆を過ごしていますか?