日本語コラム

おみやげ

先日我がマネージャーから日本へ持って行くお土産について質問を受けました。その時は「日本人はトレーダージョーズが好きだから、トレジョ商品を買っていけば間違いない。」と伝えて終わったのですが、その後日本の土産文化について気になったので、少し調べてみました。

「土産」は元来「とさん(またはどさん)」と読む漢語で、土地の産物という意味です。それが「みやげ」になったきっかけは諸説ありますが、「宮笥」と書いて「みやけ」という、神社のお札やお供え物を入れる容器から来ているというのが有力なのだそうです。その後、参拝客が集まる所に自然に店が増え、そこで社寺にちなんだ縁起物のほかに、その土地の産物が売買され、「土産」の字をあてるようになったとみられています。

ところで、お土産は日本独自の文化と思われがちですが、アメリカ人は何も買わないというわけではありません。自分自身、そして家族や友人のためにお土産を買ってくることはあります。ただし、日本のように職場にまで持って行くということはないようです。「買わなくてはいけない」というプレッシャーからではなく、相手の喜ぶ顔を想像すれば、買うという行為すら楽しい思い出になりますよね。

さて、今回のテーマである「お土産」として日本から持ってきてもらうのは難しいですが、日米協会によるイベント「おうちごはん!」に参加すれば、おいしいお好み焼きを自分で作れるようになります!今月は28日金曜日、午後4時(山時間)から開催です。ぜひご参加ください(詳細は下記リンクからご確認いただけます)!!

https://www.jascolorado.org/event-calendar#!event/2025/2/28/ouchigohan-hiroshima-style-okonomiyaki

Miho Miyazaki 宮崎美穂, Office Administrator

飲み会文化

明けましておめでとうございます。2025年もJASCそしてこの日本語コラムをどうぞよろしくお願いいたします。

今月は年末年始の日本に欠かせない、飲み会について書いてみました。

 「飲み会」とは読んで字のごとく「酒を飲む会合」ですが、日本においての飲み会の定義はそれだけにとどまりません。友達同士の飲み会もあれば、職場で仕事を円滑にするためのコミュニケーションツールのひとつとして、この会合があります。かくいう筆者も日本では数えきれないほど参加したものです。お酒が少し入ると腹を割って話しやすくなり、今まで遠い存在だった相手との関係が近くなることもありますよね。

 

ただしこの「職場における飲み会」に関しては近年賛否両論あるかと思います。終業しているのにまだ仕事が続くようで気が向かない、そもそもお酒を飲まないなど、できれば参加したくないと思う方もいらっしゃるでしょう。

とはいえ前述の通り、飲み会とはコミュニケーションの一環であり、お互いを嫌な気分にさせるために存在するわけではありません。無理に参加するのは良くないけれど、メリットもたくさんあるはずです!

 

というわけで、JASCでは日本文化の良いとこ取り、参加したい人がするビジネス飲み会「3rd Thursday Nomikai」を始めました。毎月第三木曜日に、エッジウォータービアガーデンにて行われ、早速記念すべき第一回も大成功に終わりました。そして我々がこの会場を選んだ理由のひとつは、種類豊富な「モクテル(ノンアルコールカクテル)」のメニュー。いつもお茶だけで過ごさねばならなかったあなたも楽しめるのです!継続は力なり、今後ますます面白いイベントになること間違いなしですので、興味のある方はぜひご参加ください!!

Miho Miyazaki 宮崎美穂, Office Administrator

我らがソウルフード、  🍙おにぎり🍙

JASCに届いたメールの確認をしていたところ、毎年行われているおにぎりアクションの、2024年の驚くべき結果を目にしました。

アメリカ合衆国が選んだおにぎりの具ランキングなのですが、第一位にサーモン、第二位にツナマヨ、ここまでは非常に納得できる。しかし第三位になんと梅干しが登場していたのです。私は今まで、この国で梅干しが人気になる日が来るとは予想しておりませんでした。第四位のスパムを凌いでの立派な銅メダル。あっぱれです。

タイトルの通り日本人のソウルフードであるおにぎりですが、私のおにぎりについての一番古い思い出といえば、毎朝幼稚園へ向かうバスの中で、仕事で忙しい母親が買ってくれたコンビニの鮭おにぎりを食べていたことです。よっぽど楽しみにしていたのでしょう、今でも鮭フレークの味と、コンビニおにぎり特有のパリパリの海苔、そして早朝の若干薄暗いバスの中の雰囲気を覚えています。

ただ与えられるものを食べる子ども時代を経て、今では自分で好きなものを作ることができるようになり、たとえ住む国を変えようとも、私のおにぎりへの愛情は決して絶えることはありませんでした。

そして先日JASCにて行われた「Onigiri Onegai!」で、私はついに国境を越えたおにぎり作りに参加することができました。参加者の皆さんの笑顔を見て、今後もこの素晴らしいソウルフードを広めていきたいと決意を新たにし、良い気持ちで2024年を締めくくることができそうです。

Miho Miyazaki 宮崎美穂, Office Administrator