未来へのレガシー
いよいよ7月23日、東京2020オリンピック・パラリンピックが開始されます。新型コロナウイルスの影響で1年の延期となったあと、海外観客の日本への受け入れの断念、緊急事態宣言が発令されている首都圏会場で実施する競技の無観客での開催など、これまでにない逆境の中で行われる世界最大のイベントは、私たちの未来に何を残すでしょうか。
過去、オリンピックはテクノロジーの実証実験の場としても活用された歴史があります。1964年の東京オリンピックでは衛星生中継で世界各国に開会式の模様が放送されたり、2018年の平昌冬季オリンピックでは開会式に1200機を超えるドローンによる光のショーが話題になりました。今回の東京オリンピック・パラリンピックでは選手村を巡回するバスとしてトヨタの自動運転車「eパレット」を利用することになっています。更に、コロナ禍という制約があるからこそ、誰もが「会場に行けなくても楽しむ方法」を模索し、テクノロジー×スポーツが加速するきっかけの大会になる可能性も秘めていると思います。
今回のオリンピックも賛否両論ありますが、数十年後に振り返ったときには、きっと色々なレガシーを残しているのではないでしょう。もし、大会期間中に選手のコロナ感染を抑えられれば、それもきっと後世に残る偉業になるでしょう。