日本語コラム

子どもの日

photo by ucojoicoordinatoraya

5月5日、アメリカではCinco de Mayoを祝う人々で賑わいますが、日本は 子どもの日でしたね。元々は「端午の節句」で、男の子の健やかな成長と幸せを祈る日でしたが、1948年に「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」として、全ての子どもの幸福を祈る祝日となりました。厄除けや健康長寿の象徴としてちまきや柏餅を食べたり、立身出世を願って鯉のぼりを飾るのが伝統的な慣習で、群馬県館林市こいのぼりの里まつりでは約4,000匹の鯉のぼりが市内に飾られるそうです!

皆さんは、鯉のぼりの起源についてご存じでしょうか?その理由・由来については、中国の故事「登竜門」が大きく関係しているとのこと。その故事によると、黄河の中流に竜門と呼ばれる激流の連なる滝があり、そこを登りきった魚は竜になると言われていました。そこから、鯉=立身出世の象徴となり、お家発展を願う武家社会の縁起物として重用されるようになったそうです。

今年の子どもの日には、中学校を訪問し、子どもたちと新聞紙で兜を折りました。実際に被ることができるサイズなので、子どもたちは大興奮。楽しそうに写真撮影をしていました。皆さんもご家族とぜひ試してみてください。

桜開花予想 2022

先日、日本気象協会から桜開花予想が発表されました。早くも福岡では17日から開花が観測され、九州〜関東エリアまではこの先1週間が開花ラッシュのようです。コロナで自粛ムードの日本ですが、最近は少しずつ人出が増えてきているようで、数年ぶりのお花見を楽しむ方も多いのではないでしょうか。

ここでお花見について小ネタ。以前は貴族の行事でしたが、鎌倉・奈良時代に入ると武士階級にも広がっていきました。有名な豊臣秀吉の「醍醐の花見」では、このために700本の桜が醍醐寺に植えられ、豪華絢爛に茶会や歌会などが催されたとか。お花見とセットで親しまれる「三色団子」も、この時振舞われたのが最初だと言われています。江戸時代には桜の品種改良も盛んに行われるようになり、最もポピュラーな品種「ソメイヨシノ」も、この時代に作られたそうです。そして、この頃から桜の名所として名高かった「上野の山」(現在の上野恩賜公園)には、時代を超えて毎年多くの花見客が訪れています。

一方、農民の間でも豊作祈願の神事としてお花見が行われていました。

桜の名前の由来には諸説ありますが、「さくら」の「さ」が田の神様、「くら」が神様の座られる「御座(みくら)」を意味するとか。桜には、春に山から降りてくる「田」の神様が宿ると信じられており、桜の花の咲き方で農作物の収穫を占ったり、開花時期に合わせて稲の種まき準備を行ったりと、農民にとって桜はとても大切なものでした。

このような時代に思いを馳せながらお花見に興じると、さらに趣深く、風流ですね。

さくら Radio Interview with Yoko Watanabe!

Sakura Radio interviewed JASC’s JOI Coordinator, Yoko Watanabe recently. Listen in to this discussion-日本語で / IN JAPANESE- as Yoko introduces Japan America Society of Colorado’s activities and talks about her position as a JOI Coordinator at JASC. Thank you to Yoko for representing Japan America Society of Colorado and sharing your experiences in Colorado with so many!

お聴きください / Listen Now